2008年 09月 13日
この夏の間、ほとんど写真を撮っていない。 暑いから・・・撮りたい物がないから・・・理由を挙げれば色々つきますが、自分にとって写真は常にカメラを持ち歩いているわけではないので、自分が撮りたいと思って撮りに出かけないと何事も進まない。 来月に迫ったAOZORA写真展 in New York、今回は展示する写真は初めて各自共通のテーマを持って展示をします。 日本から海外へということもあり、テーマは「美しい日本」。 美しい日本と聞いて思い浮かべる物は、人それぞれ色々あると思います。 日本らしさで言えば、寺院・仏閣などの歴史的建造物、都会のビル郡、和を感じさせるもの。 では、自分が外国の人に見てもらいたい日本の美しさ何かと言えば、自分自身が一番興味を持つものでもある日本の自然の美しさです。 日本は今は開発し尽くされ、自然も残っていないと思われがちですが、日本の国土の3分の2は森林となっています。 (森林の内約5割が天然林、約4割が人工林、残りは無立木地、竹林など) ダイナミックな自然風景といえば海外の自然が頭に浮かびますが、日本には日本らしい美しい自然がたくさんあります。 その中でも今回は富士山の写真を1枚展示できないだろうかと、考えていました。 海外にも美しい山はたくさんあれど、富士山のように独立峰で、あのゆるやかな美しい曲線が広がる山は中々見ることができません。 今まで富士山は何度も目にしてきましたが、きちんと写真に撮ったことがほとんどなかったので、今回の写真展のために是非1枚撮っておきたかったのです。 といっても作品の提出期限は23日まで。 この3連休か、翌週の土日しかありません。 今までであればバイクで現地へ出かけて行くのですが、今回は夜明けの富士山を撮ってみたく、夜が明ける前の暗い時間帯に現地について待たなければいけないという点から、初めてレンタカーを借りていってみる事にしました。 もともとペーパードライバーで、ニュージーランドでは車を購入して運転していたものの、日本に帰ってきてからの4年ちょっとほとんど運転をしていません。 そんな中自宅を夜12時過ぎに出発して、夜の東京を走り抜け調布ICから河口湖ICへと目指します。 借りた車が一人だから小さいので十分ということで、トヨタのヴィッツ(1,000cc)だっということもあり、運転は思っていた程不慣れな感はせず、無難に運転ができました。 今回目指すのは、本栖湖畔です。 色々本屋やネットで撮影ポイントを調べて、夜明けの空がブルーからオレンジに染まる中、朝日に焼けていく山頂、そして運よければ湖に映った富士山を思い描いて車を走らせます。 真ん丸の月が煌々と光を湛え、西の地平線へと落ちていくのを追いかけるようにして、ちょうど月の入りの午前3時前くらいに、本栖湖に到着する。 まずは撮影ポイントと思しき場所へ車を走らせ、湖畔に車を止めて外へ降りてみます。 月もなく夜空には星が瞬いてはいるものの、湖の対岸にあるはずの富士山はまったく見えません。 富士山の方向に星がたくさんでているようであれば、長時間露光で星と富士山を撮ってみようと思っていましたが、どうもこれはダメそうだし、真っ暗闇の中一人、すぐ後ろは断崖で圧迫感があり薄気味悪いので、一度入り口の方へ戻って駐車場で仮眠することにしました。 今日の日の入りは5時半くらいなので、1時間前の4時半に起きてあたりを見回してみるが、どうも霧がでているようで煙っている。 念のためもう一度撮影ポイントへと行ってみるが、やはり何にも見えない状況。 これでは仕方ないので、もう少し待って空が白んでくる時間まで待ってみることにした。 やがて空が徐々に明るくなり始めてきたので、車を駐車スペースに止めて視界の開けている場所へ移動してカメラを三脚にセットして夜明けを待ちます。 ここから空が赤みを帯びて明るくなっていくはずなのですが、一向にそんな気配はみせずに、空は白っぽく明るくなっていくのみ。 富士山もまったく見えず、どうやら霧がかかってしまいこれはもうこのまま待っていても埒があかなそうだった。 諦めも肝心と、結局その場では写真を一枚も撮ることなく片付け、少し高いところに出れば見渡せるかと、次の場所へと移ることにしました。 ・・・と、前置きが長くなってしまったので、この回は写真は載せずに次回へ・・・
by kibunwatabibito
| 2008-09-13 21:49
| 日本の風景
|
Comments(3)
Commented
by
sakky
at 2008-09-14 02:29
x
で、次の場所はどぅだったんですか?????
次号を楽しみにしてます。 天気ばかりはどうにも出来ないから、難しいですよね。 私は一度、ダイヤモンド富士の初日の出を見に行く前、 富士山近くの浅間神社から、 真夜中に月明かりに照らされている富士山 (月明かりが富士山の雪を照らし、真っ暗の中に白というか水色?になっている富士山) を見ました。とても幻想的な風景で、とても感動しました。 運良く、初日の出も富士山の真後ろから拝められ、 元日から良い気分でした(笑) せっかくレンタカー借りて真夜中に出て… この日記では、天気との相性が悪かったようですが、 次号で良い写真が載っている事を祈ってます!
0
Commented
by
kibunwatabibito at 2008-09-14 11:30
>sakky さん
自分の車があれば好きなときにでかけられるのですが、天気との兼ね合いで難しいですよね。 それは分かっていたので、あまり大きな期待はせずに出かけましたけど、やっぱりちょっと残念です^^; >ZEP さん 東北もいいですよね。 今年の6月頃に本当であれば夏休みをとって、奥入瀬や八幡平のあたりの新緑を取りに行きたかったのですが、今年は叶いませんでした。 またいつか、行ってみたいと思っています。 |
アバウト
カレンダー
カテゴリ
全体 New Zealand Flower - 花 - 都内の風景 日本の風景 カメラ関連 AOZORA ユーコン川 '09 ユーコン川 '07 アラスカ アメリカ国立公園 NY 日常 北海道 '15 ココハナ mixi 未分類 最新の記事
記事ランキング
以前の記事
2022年 04月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 05月 2021年 03月 2021年 02月 2016年 12月 2016年 11月 2015年 06月 more... タグ
DA★ 16-50mm F2.8(148)
DA★ 50-135mm F2.8(102) DA 55-300mm F4-5.8ED(70) D FA マクロ100mmF2.8(49) Planar T* 1.4/50 ZK(36) 桜(31) 朝焼け(28) 紅葉(24) DA 50-200mmF4-5.6ED(23) 夕焼け(23) 山(22) DA 16-45mmF4ED AL(21) 星(20) 蓮(19) 川(19) 水滴(18) 湖(17) Tramping(16) 海(15) DA 21mmF3.2AL Limited(15) Caplio GX100(13) 夜景(12) SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC(10) 野生動物(8) 滝(7) SIGMA 50mm MACRO 1:2.8EX(7) 氷河(6) 雲海(5) シーカヤック(4) ReDynamix HDR(4) フォロー中のブログ
しなしなとだれかのお写ん... むらい さち☆Earth... KouのPhoto日誌 山旅∞CAFE旅 ニュー... betterdays++ ぶらぶらデジカメ写真 b... 風景&夜景フォト MEMORY~F氏の撮影録 Yesterday's*... Wanzoproject... *sail for・・・* くみルクチョコレート 〇〇 身の回りの風景 wailani Phot... 旧NATIONAL LE... オクラライフ tomoの写真生活 yurikonkon's... 心に花を*フォトプロジェクト Links
BE NATURAL IN NEW ZEALAND
montblancの小さなしあわせ。 たーこchannel lunettes 猫の目スチル ちまっとPhoto日記 Sorelax photograph しかくいよはく ワンダーワンダー 神楽坂フォトプロジェクトにて、契約作家としてオリジナルプリントの販売をしています。 裏磐梯を通じて知り合った写真家 武藤裕也さんのHP Photographer team CHANNEL AOZORAに参加しています! Copyright© 2007 気分は放浪記 All Rights Reserved. *掲載している写真について 壁紙への使用等、個人的な用途へはご自由にお使い下さい。 転載、二次利用、商用利用、画像加工等をされる場合には、お問い合わせ下さい。 ブログパーツ
検索
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||