気分は放浪記

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2009年 10月 17日

ユーコン川を下る・・・(13)

キャンプ6日目最終日の朝、これまで同様夜はすっきり晴れているものの朝方になると雲りがちな空模様。
川へと出ると徐々に東の空は明るくなってゆき、やがて雲を赤く染めていった。

PENTAX K-7+DA★ 16-50mm F2.8
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もう少し右側がの視界が開けていると良いのだがと思いつつ、こういう朝焼けの景色を見るのはこの日が始めてだったかもしれない。

いつものように支度を整えカヌーに荷物を積んでいく。
これが当たり前のようにこの数日繰り返してきたことであり、重い荷物を運んだり積み込んだりで特別楽しいということではないはすなのだが、これも今回で最後かと思うとなんだか少し寂しいものである。

今日はお昼に車にピックアップしてもらうためにLittle Salmon Villageまで向かう。
20kmほどの距離しか残っておらず、この川にいられるのもあと2時間ばかりである。

カヌーを川へ浮かべ滑り出す。

DA 55-300mm F4-5.8ED
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朝から比較的曇りがちだった空は、次第に青い空が顔を見せるようになり最後のゴールに向かう自分たちを祝福するかのように晴天へと変わってゆく。

すると前方200m程の右岸に黒い物体を発見。
先を行くTomoさん、Ryokoさん艇が「熊がいるよ~」と教えてくれた。
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すると人の気配に気がついた熊(ブラックベアー)は、するすると崖を登っていき草むらへと姿を消してしまった。

その後も各艇漕ぎ手を休めて川の流れに任せ、釣り糸を垂らしたり時にはカヌーの上に寝転がり大きな空と雲を何とはなしに見つめながら、川を下ってゆく。

DA★ 16-50mm F2.8
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この瞬間、これこそがユーコン川を下ることの醍醐味なのだと思う。

何か特別な事があるわけではない。
目を見張るような素晴らしい絶景が待っているわけではない。

それでもこのユーコン川だけに流れる独特の時間に身を委ね過ごす日々は、ここでしか得られないかけがえのないものだ。

時には雨に降られ、寒さに震える事もある。
しかしその後には思いがけず虹に出会ったり、夜には満点の星空、オーロラを見られる事だってある。

そんな時間も残りわずかばかり、後ろ髪ひかれる思いでカヌーはゆっくりとゴールへと近づいてゆくのだった。


無事ピックアップポイントのLittle Salmon Villageへ到着した6人は、お互いの健闘を称え握手をやハイタッチっでゴールを祝う。
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Photo / Thanks to Ryoko
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ここでカヌーを空港へ迎えに来てレイクラバージュへものせていってくれたTomの車へ積み込み、一路ホワイトホースの町へと戻っていく。
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ユーコン川を左手に車は未舗装路を走っていく。
今までずっと時速10kmちょっとのスピードでのんびり進んできた世界が一転、景色は猛スピードで自分たちの後ろへと流されてゆく。

道端には黄色く鮮やかに色づいたポプラやアスペンの木々がどこまでも続いていくのだった。
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by kibunwatabibito | 2009-10-17 11:31 | ユーコン川 '09


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