気分は放浪記

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2007年 10月 01日

ユーコン川を下る・・・(6)

ユーコン川3日目の朝、今日も少し早めに起きだし、山から流れてくるきれいな小川があるので顔や頭を水につけさっぱりとする。
今朝は昨日ほどの冷え込みはなく、7~8℃はある。
皆起きだしてきた頃、また朝から腹いっぱいになるまで朝食を平らげる。

PENTAX K10D+DA16-45mm
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気温は昨日より高いものの、少し雲が多く日が昇っても太陽がなかなか当たらず少し寒く感じる。
出発の準備を整えキャンプ地を出ると、すぐにシップヤード島と呼ばれる島に上陸する。
ここは1900年代初頭から1950年ころまでにかけて、蒸気船の修理や冬季の保管場所として利用されていた場所だ。
そして現在、ここには長さ40mはあろうかという大きな外輪船「Evelyn(Norcom)」(1908年建造)が、そのままここに残され朽ち果てていくのを待つばかりである。
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なお、ここにある説明板にも載っている「Captain Frank Slim」は、KPのオーナーの奥さんであるジョアンの祖父にあたり、当時ユーコン流域のFirst Nations(先住民)では初の外輪船のキャプテンであったそうな。
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水曜どうでしょうで見ていた時はこんなに大きい船だという印象はなく、実際目の当たりにしてみるととても迫力がある。
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- 船首の先に広がるのは、ユーコン川では無く森があるのみ -
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- この旅たった2枚だけある自分の写真 -
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しばらく船内の様子など見た後は、島を離れまた川を漕ぎ進めていく。

するとまた今度は川の中に沈んでしまった蒸気船があるという。
クロンダイク号(S.S.Klondike)は1936年、未熟なパイロットの操縦により川のカーブを曲がりきれず岸壁に衝突し、船はコントロールを失いそのまま流され数キロ先の場所で遂に座礁してしまう。
その際、エンジンやデッキ上部などは取り除かれクロンダイク2号へ引き継がれ、クロンダイク2号はその後、ユーコン川でホワイトホース - ドーソン間を1955年まで航行を続け、現在はホワイトホースの町に史跡として残されている。

通常であればこのクロンダイク号のデッキ部分が川の上に出ており、その姿を見る事ができるそうなのだが、この時期川の水量が増水していて先週来た時は全く見えなかったそうだ。
1週間経ち少し川の水量も落ちてきたのか、その場所へ近づいてみるとわずかに瀬のようになっている場所がある。
回り込んで近づいてみると、川の上には出ていないがすぐ水面に残骸が見る事ができる。
カヌーを近づけてロープを結び、その上に立ってみることができた。
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この場所を離れるとそのまま昨日同様ラフトを組み、Lunchとする。
今日はサンドイッチとラーメン。水上で気の向くまま流されながら、景色を楽しんで食べるのはとても美味しい。
それまで他の人はガソリンと称し、ウィスキーをカヌーの上で飲みまわしていたのだが、今日は自分も成田で買ってまだ開けていなかったウィスキーを飲み始めた。
この数年、量に関わらずお酒を飲むと数時間後頭が痛くなる事が多い。
だけどお酒は飲みたいという悩ましい状況ではあるが、一度飲み始めたらその気持ち良さに止まらなかった。
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道中、白頭鷲(Bald Eagle)を良く目にするようになった。
先週はあまり見かけなかったらしいが、今週になって急に増えているらしい。
どうやら鮭が徐々に遡上してきているのを把握して集まってきているらしく、一度近くで見た時にふと川岸へ目を落とすと、大きな鮭が食われており食事中だったようだ。

DA50-200mm
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夕刻砂金取りをしようかと、砂地の場所へ乗り上げお椀を各自持って砂を掬い上げ、川でじゃぶじゃぶ砂をさらい金の粒を探す。
…が、ここに来て強風が吹き始め、太陽は雲の上に隠れ非常に寒い。
この時、上流からカヌーに1人で乗ったおじいさんが流れてきた。
この旅始ってから自分たち以外の人に初めて出会う。
砂金取りを10分程やってみるがさすがにそう簡単に見つかるはずも無く、風も弱まる様子がないのでキャンプ場へと移動する事にした。

キャンプ場は流れが非常に速い川岸なので、うっかり通り過ぎてしまったら戻ってくるのは容易じゃないだろう。
各自テントを張ると、Katsuさんが「泳ぐよ~」と言い出す。
今日は太陽も無く肌寒く、水温は優に10度は切る冷たさ。
でも元気な4人が続いて川に飛び込んでいった。。。
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今晩のディナーはスパゲッティとガーリックトースト。
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食後は夕闇の中グレイリング釣りに興じる人もいたが、今日は成果なし。
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その後川岸で焚き火を囲み、オーロラが出ないか待ってみる。
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しかし空には雲が広がり、なかなか星空も見る事ができない。
今日も無理なのかなと、12時過ぎに寝ようかなとテントへ戻り歯を磨いていたら、川のほうから「オーロラが出てる!」と声がする。
急いで行ってみたら、確かに上空に長くたなびくように薄い緑色のオーロラが出ている。
急いで三脚にカメラをセットしてみたが、オーロラはあっという間に消えてしまった。
その後も夜空には雲がかかってしまい、もう望めそうもなかったので諦めて寝る事にした。

- 雲の切れ間から一瞬現れた星空 -
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…(7)へ続く。


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by kibunwatabibito | 2007-10-01 20:27 | ユーコン川 '07 | Comments(4)
Commented by motsuka0608 at 2007-10-01 20:50
朽ち果てた船の前の貴方は若々しい海賊さん。貴重な経験をされましたね。おすそ分けを頂いた気持ちです。
Commented by kibunwatabibito at 2007-10-02 22:14
>motsuka0608 さん
人の手がほとんど入っていない自然の中で過ごすという楽しさもあり、こういう歴史の遺物を実際に見る事ができたりで、二度おいしいですね(^^)
Commented by のり at 2007-10-04 18:23 x
お食事がおいしそうですね!
今、お腹が空いているので、目の毒です(笑)。
自然の中で食べると、格段においしいんですよね。
Commented by kibunwatabibito at 2007-10-08 18:32
>のり さん
そうなんですよ、自然の中で食べるご飯は最高に美味しいです(^^)
その中でも今回はやっぱり、川の上で流されながらのお昼がとても気持ちよかったですよ~。


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