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気分は放浪記

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2013年 07月 11日

南三陸町 つながりビーチ子ども海広場

ココハナの展示が済んだあと、今度はいつも現地での展示場所を探してくれたり色々と協力して頂いている、ボランティア団体TSUNAGARIのビーチクリーンに参加をさせてもらいました。

リアス式海岸で有名な南三陸町、美しい景観に囲まれた海と白い砂浜、先の震災の影響でそんな子供たちの遊び場でもある場所も全て被災して無くなってしまいました。
そういった状況の中、地元の子どもたちの「やっぱり地元の海で泳ぎたい」という声に動かされこの活動が始まったそうです。

以前から個人的に行って参加したいと思っていつつも、中々行く機会が無かったのですが、今回ココハナでこうやってビーチクリーンに参加できることになって、とても嬉しかったです。

お昼頃について、まずはハワイ焼きそばをみんなで食べてから作業開始です。
三人一組になって、一人はスコップで砂をすくってプラスチックのかごへ、そして二人でそのかごを前後上下に揺らしてふるいをかけて砂を落とし、石などの異物を取り除いていきます。

ひたすらこの作業を続けていきます。
南三陸町 つながりビーチ子ども海広場_e0110874_20394287.jpg


すごい地味な作業ですが、全国から(海外から参加していた学生も)集まった人たちが砂浜を端から少しずつ何日も、何ヶ月かけても続けられています。
もちろん、それだけではなく、海に潜って海中にある危険な物を取り除いたり、重機で掘り起こしたりもしていっています。

実際に行くまであまり実感がわかなかったり分からなかった事も、こうやって自分の目で見て体を動かして、初めて分かる事がたくさんあります。
砂を掘っていくと、すぐに石などごろごろ出てきます。
そして、ロープや金属片など流され砂浜に堆積していったものがたくさん出てきます。

ただ砂をふるいにかけていくという単純な作業なのですが、しばらくすると足元には純粋な砂だけが溜まっていき、ふかふかとした砂浜が出来上がっていきます。
ここを素足で遊ぶ子供たちの姿を思い浮かべれば、俄然やる気が出てきますよね^^

ほぼ徹夜に近い状態で炎天下で作業していたので、ちょっとふらふらな感じでしたが、やっぱり体動かして何かするのは気持ち良いですね。
2年前、同じくこうやってスコップを持って作業した時の事をちょっと思い出しました。

このビーチクリーンは大人だけでなく、地元の小学生から高校生約50名でシーモンキーというグループを作って、一緒に活動をしています。
この日も小さな子供から高校生まで、海で遊んだりもしながら一緒に作業をしていました。
南三陸町 つながりビーチ子ども海広場_e0110874_20394632.jpg


16時くらいに今日の作業を終え、みんなで集合写真などを撮ったあと、ココハナチームは少し浜で写真撮ったり、まだ冷たい海に入っていく人がいたりして遊んでいました。

さて帰ろうかと海を後にする時、傾き始めた太陽がキラキラと海を輝かせ、そこではまだ子供たちが楽しそうに遊んでいました。
ほとんど周りには遊び場もないような状況、やっぱりこの子たちは砂浜を裸足で歩き、海で思う存分遊びたいよなぁ・・・。

オープンは7月20日、あと少しです。
こういった作業のための人手が必要なのはもちろんですが、駐車場の整備や避難経路の整備、遊泳区域の設置など必要な費用が圧倒的に不足してるのが事実です。

こちらReady for Japanというサイトでは、支援金として活動のための資金を集めています。
https://readyfor.jp/projects/TSUNAGARI

このプロジェクトでは、支援者はただ金銭的な寄付をするという行為だけではなく、これから生まれる新しいもの。もっと社会を良くすること。そのようなプロジェクトを支援することで、プロジェクトが「成立」した時に"引換券"を受け取ることができます。

ただし、募集期間内の8月20日(火)までに、プロジェクトの目標金額である100万円が集まった場合のみプロジェクトは「成立」し、資金を得ることができます。
1円でも満たない場合、支援金はそれぞれの支援者に全額返金されます。

実際このビーチのオープンにかかる費用は、ざっと350万円ほどとの事です。
その内100万円は、今回南三陸町から初めて助成金として支給された金額をそのままあてることにするそうです。
そして、このサイトではプロジェクト成立の100万円からプラスして、合計150万円を目標としているとのこと。
残りの100万円は、個人で持ち出し・・・。

この子供たちの笑顔のために、そしてこのプロジェクトのために頑張っている人のために、ぜひ皆様のお力を少しでもお貸し頂けると嬉しいです。


話は少し飛んで、先日開催されたPhoto+Nico 2013、ここで自分の作品を何人かの方に購入頂いたのですが、一度収支を確認してみようと作品製作に掛かった費用などを確認してみました。
個人的に別途依頼頂いたものも含めて、プリントに掛かった紙代、インク代、額代、配送料、もろもろを頂いた金額から引くと、牛丼並盛を120杯食べてもお釣りが来る金額になっていました。
そんなにはたくさん食べられないので、こちらの金額に少しばかり上乗せしてこの活動の支援金にする事にしました。

自分が好きで撮っている写真、その写真を誰かが家で飾って喜んでくれて、そこで生まれたお金がまた誰かのために役に立つ、そんな事が続いていくのは自分にとっても嬉しい事なのです。

by kibunwatabibito | 2013-07-11 20:45 | ココハナ | Comments(2)
Commented by NAGI at 2013-07-11 21:41 x
Toshiさん元気にご活躍ですね。Toshiさんの活動には頭がさがります。僕は東京生活4年目ですが、故郷は宮城県の山元町で、震災で家を津波で流されました。今は、宮城県名取市に家を建て、家族はそこでくらしていますが、ボランティアの皆さんの活動には感謝しています。これからも、素敵な作品を撮ってください。
Commented by kibunwatabibito at 2013-07-11 22:24
NAGI さん
山元町のご出身だったんですね!
山元町へは僕も震災後から写真の複写・洗浄のボランティアで4度ほどお邪魔していました。
こういう経験もみんな自分自身のためになると思っています。
それが少しでも誰かの役に立てば、嬉しい限りです。
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