気分は放浪記

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2013年 03月 11日

写真展終わりました

2月27日よりペンタックスフォーラムにて開催していました写真展、本日無事終了しました。
期間中本当にたくさんの方にご来場いただき、普段中々会う事の出来ない旧知の友人、遠方の友人等にもお会いする事ができました。
また、会場にて初めてお会いする方、何かの縁でご来場いただきお話しさせていただいた方など、数えればきりが無い程多くの縁に恵まれました。
ご来場頂きました皆さまに、この場を借りて御礼申し上げます。

この場所で個展をしようと思い立ったのが、昨年の6月。
実際に個展を出来る事が決まったのが、その2ヶ月後。
本当に個展なんてできるのかと、あまり実感もないまま準備を進め、全て作品等が揃った後も中々その日々を想像する事が出来ていませんでした。
実際にギャラリーで自分の作品に囲まれ、たくさんの方とお話しさせて頂いた時間は、何ものにも代えがたい貴重な時間となりました。

今回この個展を通して見て頂いた作品、そこから伝えたかった事、写真と共に少しの言葉を添えて展示をしていたので感じて頂いた方もいらっしゃると思いますが、改めてここで表には出さなかった事、直接お話し出来なかった分も含めて書いてみたいと思います。

今回展示した作品は、いずれも日の入り日の出の前後の頃、また夜空に星々が輝き、月の光、そして太陽の光に照らされた世界を表現したものでした。
私が写真を撮りたいと思う被写体、そして撮影する時に一番大切にしているもの、それは自然の風景であり光です。
風景は自分がその場に立ち、目の前の光景をその空気感と共に見て感じるのが一番だという事は分かってはいますが、写真だからこそ表現できる世界があると思っています。

そんな自然の光が創り出す世界を切りとり、今回作品として展示をしていました。

会場で見る写真たち、ご覧になった方々からは、「日本にもこんな景色があるのねぇ」とか「私が寝ている間に、こんな光景を見る事が出来るのね」等といった声をお聞きしました。
確かに全く光が無い夜の世界、都会から離れて見る光景は普段普通に生活をしている人には中々見る機会は無いのかもしれません。

しかし、こういった光景というのは何も特別な事が起きているわけでなく、毎日どこかの空でいつも広がっている光景です。
また、どこか遠くの雄大な自然でなくとも、自分達の身の回りにある何でもない自然にだって、素敵な光景というのはありふれています。


奇しくも今日3月11日、東日本大震災が発生した日から2年が経ちました。
そんな日に、自分の個展の最終日が重なるのも何かの縁なのかなと感じます。

今回展示した作品、ほとんどがこの1~2年で撮影したものなのですが、そういった撮影に出かける事が出来るようになったきっかけが、車という足が出来た事。
その車の納車予定日が、ちょうど2年前の3月11日でした。

展示の最後にはこんな言葉を添えていました。

「忙しい日々を過ごしていると忘れてしまいがちだけれど
    この光景は今この時間もどこかの空で広がっている
  そんなことをふと思い出したり想像することができれば
       きっと自分のこころは豊かになり
         今以上にしあわせな気持ちになれるだろう」


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その言葉の背景に使っていたのが、この写真でした。
この写真はちょうど1年前の3月11日、福島県の裏磐梯で撮影した写真です。

自分達にとって身の回りにある身近な自然、遠くにある雄大な自然、そんなものが何かのきっかけで失われる事がある。
失って初めて大切なものだったと気がつく事がある。

時には立ち止まり足元にある草花を、頭上に広がる空を、そして同じ瞬間世界のどこかで広がっている夕焼け空や満天の星空を、ふとした瞬間にそんなことを思い出し想像する事が出来れば、きっと心にはゆとりがうまれ、幸せな気持ちになれるかもしれません。

大切なのは忘れない事。
そして時には思い出し、何かに繋げる事なんだと思います。

これからもなにか人の心に残るような、そしてなにかに繋げていくことができるような、そんな写真を撮っていければと思います。

2013.3.11 林 敏弘
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by kibunwatabibito | 2013-03-11 23:17 | カメラ関連 | Comments(0)


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