気分は放浪記

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2012年 05月 25日

太陽と月と撮影と・・・(本編)

ついさっき書きました序章に続きまして、ここからが本編です。

興味ない方にとっては、文字だらけの意味不明な記事かもしれませんが、地図を見ながら頭の中で旅が出来る自分はこういうのも好きだったりします(笑)

ここでは、太陽や月がたとえば自宅の窓から、どこかの撮影地から、目の前に見える山などにピンポイントに沈んでいったり、昇ってくるのを調べたいと思ったときの計算方法です。

ダイヤモンド富士は有名なので、きっと計算できるサイトでもあるのだろうと思って調べてみましたが、WEB上で検索すると良く出てくる某サイトは、今繋がらない状態でした。
他にもカシミール3Dなんかを使ってソフト上で計算するものもあるそうですが、自分で地道に調べるのも楽しいので以下の方法をご紹介します。

今回例としてあげるのは、つい最近開業した東京スカイツリーの展望室から、いつダイヤモンド富士が見られるか。

まずは、以下のサイトから指定地の緯度経度を確認します。
2地点間の距離と方位角

後から気が付いたのですが、ここも前回の記事でご照会したサイトの中にあった計算の一つでした。

【Google】ボタンを押してそれぞれA.をスカイツリー、B.に富士山山頂をクリックして、それぞれ出た経度と緯度は以下のような感じになると思います。
ここの便利な所は、2地点間の距離も一緒に出してくれるところです。

A. スカイツリー 139.81069(経度) 35.71001(緯度)
B. 富士山 138.73159(経度) 35.36273(緯度)
ABの距離: 105.117322km
方位角: 248.736214°

これで、スカイツリーから見た富士山の方角が、248.736°である事が分かりました。

次に、日没が248°くらいになる時期を探します。
こよみの計算

上記のサイトより、左側にある【計算地点】へまずスカイツリーの緯度経度を入力します。
(指定方法は、「経緯度を指定する」。最初のサイトで確認して出てきたのは、経度・緯度の順番なので、入れ間違えないように。)

次に【計算内容】のオプションで、「1日おきに1年間」のボタンをクリック。
(これで、「1日ごとに366日間調べる」ことになります。)

最後に【日の出入り・南中時】の右にある【GO】ボタンを押します。

これで、スカイツリーがある場所からの年間の日の出・南中・日の入りの方位と時刻が分かります。
ここで、日の入りが248°くらいになる日を探していくと・・・、直近では2012年11月10日前後くらいがあたります。

次にもっと詳しく計算するために、次のサイトへ移ります。
こよみのページ

ここの左側にあるメニューの【日出没計算】へ移動し、先ほど同様にスカイツリーの緯度経度を入力します。
西暦年月は2012年11月にします。

次に一番下までスクロールをして、目標物までの距離と標高差を入力します。
距離は先ほど出てきた、105.11km。
目標物との標高差は、富士山頂 3,776m - スカイツリー展望室 350m(下の方) = 3,426m。
入力が終わったら、【仰角を出没計算にセットする】を押します。

ここで、仰角 = 1.467°が出ます。
ここのサイトの便利なところは、目標物までの距離と標高差を計算して出たこの仰角をきちんと計算にいれて、日の出時刻を計算してくれる事です。
すなわち、このケースで言うとスカイツリーの展望室から見て、富士山頂に太陽が沈む時刻が分かるという事です。
ちなみに、太陽の基準位置も「太陽上辺」「太陽中心」「太陽下辺」と選ぶ事が出来ます。

入力し終わったら、【計算実行】を押しましょう。
ここで、日没と方位を追っていくと、先ほど同様11月10日前後に248.736°に近づきます。
(今回は富士山までの距離も遠く、仰角も少ないためほぼ同じ結果になりますが、仰角が大きくなると結果も当然変わってきます。)

もっと細かく調べるために次は、【太陽・月・星と暦】へ移動します。
たとえば、先ほどの結果から2012年11月11日に太陽の上辺が富士山頂へ沈む時間が16時28分である事がわかります。
そこで、【太陽・月・星と暦】の方でも同じく緯度経度を指定して、11月11日16時28分に日時を設定してみると、方位が247.6°であることが分かります。
山頂へ落ちるには、もう少し南へ太陽がずれた時ですので、少し日付を前にずらしてあたっていくと…。
2012年11月8日16時30分に、248.6°で一番近づくのが分かりました。


・・・では、実際にこの通り見られるか?については、あくまで机上の計算なので多少の誤差は出てくると思います。
自分もいろんなところから適当に見つけて引っ張ってきて今回の計算をしているので、今後の撮影のご参考までにということで。

※後日追記
どうやらちゃんと2012年11月8日に、スカイツリーからダイヤモンド富士が見られたようです^^
http://www.asahi.com/national/update/1108/TKY201211080775.html


ちなみに、ちょっと踏み込んだ話をすると、先ほどの2地点間の距離と方位角 を求めるサイトは、地球を球体として計算しています。
地球は完全な球体ではないため、計算する目標物の距離が離れれば離れるほど誤差が大きくなっていくため、回転楕円体として計算できるサイトも載せておきます。
地図上の2点間の最短距離と方位角を楕円面上で求める

ここで計算の結果で表示される方位角は度分秒表示なので、度表示へ変換するサイトがこちらです。
度分秒から度に変換

ついでながら、ある地点の標高を計算したいときはこちら。
Google Maps 標高表示

また、山間部などの詳細な標高や緯度経度を確認するのは、こちらの電子国土基本図の2万5千分1地図が便利です。
地図閲覧サービス(ウォッちず)

こちらの経緯度の表示は、「度.分.秒」の形で表記されていますので、「度.小数点以下」の数字に変換するのは、こちら。
緯度経度表記の変換


上記の方法を使って、それぞれパール富士と皆既月食と東京タワーの写真を撮った時の条件で検証してみたところ、ばっちり合っていました。

今回の例は太陽だったのでそれほど複雑ではないですが、月の場合満ち欠けがあるためさらに複雑になっていきます。
(計算自体は同じですが、条件が限られていくという意味で。)
これを使って、今度は何を撮ってみようかなぁなんて考えている時間が、楽しかったりします。
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by kibunwatabibito | 2012-05-25 22:59 | カメラ関連 | Comments(0)


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