2011年 10月 13日

満月のこと

昨日の仕事帰り、そういえば今日は満月だったよなぁと東の空に昇り始めているはずの月を探すと、少し開けた隅田川の橋の上で黄色く明るい満月を見つけることができました。

家に帰って何気なく月の事を調べていたら、先ほど見た月が今年一番小さく見える満月という事がわかりました。
月の見え方に大小の差があるなんてことはあまりこれまで気にしたことはありませんでしたが、月の軌道は円軌道でないので、地球と月の距離が変われば当然見た目の大きさも変わってくるはずですね。

でも昨日月を見た時はいつもよりも大きいなぁと感じていました。

月を地球上から見るときに、大きさが変わって見える事がある事はわかりましたが、一つは先ほどの月と地球との距離の関係が理由。

もう一つ別の理由があり、空高くに位置する場合には小さく見え、地平線もしくは水平線近くに位置する場合には大きく見えるのです。

なぜそんな風になるかというと、これは人間の目の錯覚によっておこる現象。

ポンゾ錯視と呼ばれる視覚的認識効果によるもの(物体の大きさを背景に依存して判断している)と言われており、人間の脳は、ドーム型と認識している空に浮かぶ物体の大きさを地上の物体と比較して認識しています。
比較対象のない真上の月よりも、比較対象のある地平線に近い月の方が自分から遠くにあると認識します。
一方で目に映る月の大きさはどちらも同じなので、遠くにある月の方が大きいと無意識のうちに判断し、頭の中で月を大きく見せてしまっているようです。

という事で、地平線から昇りたてのまだ低い位置にある月が大きく見えるのは、目の錯覚のようです。

実際その大きさを確かめてみると、満月は腕を伸ばして持つ五円玉の穴の大きさとほぼ同じという事で、地平線近くの月も真上にある月も比べて見れば同じ大きさになるみたいです。

また、月は昇ったばかりの頃、また月の入りの頃に赤く見える事があります。
これは太陽が沈むと周りの景色が赤く染まるのと同じ原理です。

太陽の光には虹に見られるように様々な色が含まれています。
月の光というのは、太陽の光を反射して見えるものなので光の種類としては同じ物と考えられます。

様々な色の中でも波長の長い赤は、空気中の塵や水滴などがあっても直進する事が出来、一方波長の短い青はそういった邪魔な物があると曲がりやすい性質を持っています。
(似たような話で、氷河の深い青色「グレーシャー・ブルー」について、過去にこんな事書いた事がありました。)

通常太陽が真上にある時は、大気(空気の層)は100kmくらいあり、そこをそれぞれの波長をもった色が地表まで届き白く(無色?)見えます。
一方太陽が傾き地表近くにくると、太陽の光が自分たちまで届くのにずっと長い距離大気中を通ってくる事が分かると思います。
地球の直径は13,000km程もありますから。

そうすると青い光は途中で散乱してしまい自分たちの目には届きにくくなり、赤い光は厚い大気の中を通過しても散乱されにくいので、自分たちの目まで届くことができます。

という事で、月も同じように地平線(水平線)近くにあるときは赤っぽく見えるのです。


と、何でこんな事を考えていたかというと、一度月の出の満月に色が残っている時の写真を撮りたいなぁと思っていたからです。
それも、ちょうど太陽が西に沈んで東の空が淡い色に染まる時間に。

そこで、今日仕事中に今年12月までの月の出、月の入り、日の出、日の入りの時間を調べてみました。

エクセルにデータを引っ張って月の出と日の入りが近い日をピックアップしていき、さらにその日が満月に近くないとなと月齢を調べていくと、あれ?ちょうど月の出の時刻と日の入りの時刻と満月が全部リンクしてる!?

・・・と今更気がついたわけですが、こんなこと常識だったんでしょうか。。。

さて、それで結果ですが、次の満月は11月11日(金)。

その次が12月10日(土)。
東京の月の出が16:09、日の入りが16:27。ちょっとまだ東の空は明るいか。。。

翌12月11日(日)。
東京の月の出が17:02、日の入りが16:27。ちょっと東の空は暗すぎるか。。。

でも、土日なのでどこかへ月の出を撮りに行ってみたいなぁ、なんて考えていたのでした。


最後に昨日見た今年一番小さい満月と月暈と木星。
月暈はほんとにうっすら、ビルに囲まれた狭い空がちょっと残念。

PENTAX K-5 + DA★ 16-50mm F2.8
e0110874_23924.jpg



そして、同じ月の回りにできる輪でも、こちらは光環(光冠)。
月暈とはまた別の大気現象で、このときは虹色の分光もきれいに見えていました。

PENTAX K-7 + DA★ 16-50mm F2.8
e0110874_2385937.jpg



ちなみに、ここはカナダのユーコン川。
この目の前にあるテントに寝泊まりながらカヌーでユーコン川を160kmほど下っていたのですが、夜は星がきれいで、そしてオーロラも見たくて毎日夜更かし。
でも朝早くにちゃんと起きて川を下っていかないといけないので、寝不足の日々でした。

ちなみに、その時の話はこちらに載せています。
ユーコン川 '07 (ブログ右上部のオーロラはこの時撮ったものです。)
ユーコン川 '09
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by kibunwatabibito | 2011-10-13 23:11 | 日常 | Comments(0)


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