気分は放浪記

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2011年 07月 05日

宮城県山元町 写真洗浄複写ボランティア

先のブログ記事で同行者を募集したとおり、先週末は友人5人と宮城県の山元町へ写真洗浄複写のボランティアへ出かけてきました。
(友人のブログ記事はこちらへ。)

山元町は、先日訪れた亘理町の隣町、宮城県南端にある海岸沿いの町。
街の面積の約40%、人の住める場所(可住地)の62%が津波の被害を受け、人口約15,000人のうち震災の犠牲になった方は700人あまりにものぼりました。

今回集合時間まで時間があったため、実際に津波の被害にあった海沿いの場所を車でまわりました。
これまでテレビ、新聞、WEBなど色んなメディアでそういった光景は目にしてはいましたが、やはりその場に立って見て感じることとは全く異質のものです。

コンクリートの基礎だけを残し、あたり一面の見渡す限り全ての物を流していってしまったその光景には言葉もなく、ただ呆然と立ち尽くすばかりでした。

そんななか、自衛隊を初め瓦礫の除去などをしている時に見つかったアルバムや写真が、この山元町だけでも20万枚以上といわれています。

前回亘理町で活動した時も感じましたが、被災地では被害にあった家屋などの泥だし、清掃、修繕などやらなければいけない事は山積みになっています。
しかしこの流されてしまった写真も、人によってはそれがその人の唯一残る思い出の品となるかもしれないのです。

そういった写真もすでに4ヶ月近く海水、泥にまみれ劣化が激しく、一刻も早く救ってあげる必要があります。

自分は写真というものにここ数年深く関わっている事もあり、写真で何か役に立てることがあるのであれば、と今回この山元町で行われている「思い出サルベージアルバム・オンライン 写真洗浄複写会」という活動に参加してきました。

写真洗浄というのは色んな場所で行われているのですが、ここでは写真の複写という事も平行して進めています。

ダメージを受けた写真をきれいに洗ったとしても、月日が経つにつれその損傷は進んでいってしまうかもしれません。
まず今最善の状態でデジタルデータとして残しておけば、それは食い止められます。

また、アルバムをなるべくそのままの状態で残し、持ち主の元にいかに効率よく戻す事が出来るという事が重要です。
探そうと思う方達が膨大の量のアルバムを手にとって中身を確認してという事をしていると、非常に手間が掛かる上にアルバム・写真自体も痛んでいってしまいます。

そこで撮影したデータを分かりやすい形で出力し、インデックスプリントのようにプリントしたものを閲覧できるようにして検索を容易にするということもできます。

今回自分が実際にやった作業は、ひたすらアルバムを表紙から見開きの状態で複写していく事。
撮影したデータはもちろん手元には残っていませんが、前後の撮影ファイル名から2日間で撮影した数は1,400ショット。
ず~っと同じ事をひたすら繰り返していくのでとても地味な作業なのですが、この一枚一枚がその後何かのきっかけで役に立つかもしれない、そしてこのシャッターを切る一枚一枚が唯一残るデータなんだと思えばおろそかにはできません。

そんなこんなで色々思うこともあり、それをどうアウトプットしていたら良いんだろうと思うも、中々上手くまとまらず歯がゆい思いもあるのですが、自分が経験した事、作業の様子、そして流されてしまった思い出を見つけたいと思う人の声、そんなものが詰まったビデオが出来たばかりのようなので、そちらを是非見ていただきたいと思います。



この活動、写真の劣化がどんどん進む状況でそう長く続ける事ができません。
この数週間が最後のラストスパートのようです。

7月16日(土)- 17日(日)には、東京からボランティアバスツアーを始めて開催します。
現状写真を複写するカメラマンの参加がゼロという危機的状況との事。
複写といってもデジイチを使って普通に撮影が出来る程度で問題ありません。
自分もあと1度行ってみたいと思いつつも、予定があり参加する事ができないため、ここで宣伝をしてみます。

もちろんカメラマンだけでなく、一般の参加の方も歓迎です。

7/16-17 宮城県山元町・写真洗浄複写ボランティア バスツアー
参加にあたって疑問点、持って行った方が良いものなど自分の分かる範囲でお答えもしますので、コメント欄に残すなり、メールなど下さい。


活動に際して最初に皆が集まった時に聞いた言葉。

「がれきを片付けたり、金銭的な援助をしたり、物質的に出来る事はもちろん大切で、これからも長い時間をかけてしていかなければならないことだし、それは目に見えて必要な事。
しかし、今、そしてこれから被災地にいる方々に必要になってくるのは、目に見えない心の支え。
その心を支える大きなものは思い出なんです。
無くしてしまった車や家などは自分達は返してあげられないけれど、写真に残る昔の幸せの思い出というものは返してあげられるかもしれないんです。」


この2日間でお手伝いできた事がどこかで役に立てば、そしてこれからも続くであろう活動によって少しでも多くの写真が、思い出が救われる事を願っています。
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by kibunwatabibito | 2011-07-05 23:19 | 日常 | Comments(4)
Commented by red_mug at 2011-07-06 00:52 x
2日間、おつかれさまでした。またなにかと多くのことで当てにしてしまいました。本当にありがとうございました。
中心になって活動されている方々の熱い思いが僕にさえ伝わってきました。活動が実を結ぶことを願っています。 
業連:事後報告すいません。自分のブログからリンクさせていただきました。
Commented by kibunwatabibito at 2011-07-06 22:01
red_mug さん
2日間お疲れ様でした!
行きは先走ってしまって結局現地集合になってしまってすみません(笑)
写真を撮る事で何かを救えるかもしれない、貴重な体験をさせてもらいました。
時間さえ許せばまた行きたいのですけどね。

リンクもありがとうございます。
自分も追記させてもらいます!
Commented by naoco at 2011-07-17 15:09 x
こんにちは。
写真洗浄複写ボランティア、お疲れ様でした。
色々な形のボランティアがありますね。
私も今月こそは行くぞと思って準備してきましたが、実家の母や兄がとても心配し(ボランティア=危ない作業、泥かきというイメージなのか)、危ないことには関わらないで欲しいと言います。
兄は津波で娘を亡くし、今も薬を使わないと眠れない状況で必要以上に心配しているようなので、これ以上心配をかけられないなとボランティアに行くのを諦めました。募金など何か他の形で支援するしかないのかな・・・。
姪だけではなく学生時代の友人も亡くなっていること、地元が大変なことになってしまったことで、私自身何かしないと普通にのうのうと生活をしているのが辛いんですが・・・仕方ないですね。

Commented by kibunwatabibito at 2011-07-19 22:54
naoco さん
ボランティアも重労働というイメージがあって、女性の方、年配の方など行きたくても
行けないという方たちもいるのではと思いますが、こういう色んな形で実際現地で
お手伝いできる事もありますよね。
実際にその場へ行って何かしたいという気持ち、とても大切だと思います。
一方、言い方は悪いかもしれませんが、こうやってボランティアする事って自己満足でも
あるんだと思います。
形はなんでもいい、どんな形であれそれが思いを届けたい人の役にたってくれれば良いのかなとも思います。
思うように行動できない辛さはあると思いますが、折り合いつけられるところはつけて
自分の気持ちも整理できると良いですね。


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