気分は放浪記

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2009年 10月 04日

ユーコン川を下る・・・(8)

キャンプ3日目の朝、テントから外に出てみると辺りは白い世界に包まれていた。

今朝はそこそこに冷え込み、川の水温よりも気温が下がって川面には霧が発生しているのだった。
もともとこのユーコン川の水温は10度以下と低いということもあり、このような川霧が発生する状況は前回は1日しかなかったのだが、今回は初日から霧に包まれた朝となった。

PENTAX K-7+DA★ 16-50mm F2.8
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まだ太陽が昇ってはいない時間帯ながらも、空は夜明けを過ぎ徐々に明るさを増していく。
川面から発生する霧によって白と青の色が織り成す世界は音も無く、しんと静まりかえっていた。

そこへ一頭の白頭鷲が風に乗り川下から現れ、頭上のスプルース(トウヒの木)へと舞い降りた。
木のてっぺんに止まると、そこへじっとしたまま我々を見下ろしているのだった。

DA 55-300mm F4-5.8ED
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そして皆が起きだす頃、気がつくとまたどこかへと飛び立っていた。

朝食をとりおえテントをたたみ、出発の準備をしてカヌーへと荷物を載せていくと、太陽は東の川岸の向こうから昇り始め辺りはモノトーンの世界から急速に目を覚ましていく。

DA★ 16-50mm F2.8
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出発前ボスは釣竿を手に川へ入り竿を振ること数回、またもグレーリングを釣り上げていた。
すぐここで食べるわけにもいかないので、ここではそのままリリースをする。
ここユーコン川では、魚の生態系を守るためにもキープしてよいサイズも決まっており、フックは1本のみ、返しがある場合にはつぶしておかなければならない。

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その後川へと漕ぎ出すのだが、通常川霧は早朝にでたのち早くに消えていってしまう事が多いのだが、この日は少し下っていくと谷間のような地形のためか霧が深くまた立ち込め、その中へ朝の光が差し込みドラマチックな情景の中、川を下っていく。

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この川旅一番のハイライトと言っても良いかもしれない程のほんの十数分間の素晴らしい時の中、写真も何枚か撮る事ができたのだが、撮り終えたあと重大な失敗に気がつく。

通常自分は撮影後に液晶画面に出るプレビューは切っているのだが、このときは撮る事に夢中でしばらくしてこの霧の中を抜けてから撮影画像をチェックしてみたところ、やけに明るく白とびしてしまっている。
はっと思い設定を見てみると、気がつかないうちに露出補正が+2.0になってしまっていた。

理由はと言えば、撮影時にはほぼ絞り優先モードにし、シャッターボタン周りの後ろのダイヤルを絞り、前のダイヤルは設定を変えて露出補正にしている。
通常はこれで露出補正が簡単に出来るのでいいのだが、今回カメラ用のウエストバッグを腰につけ通常とは逆の方向、バッグが前にくるようつけてカメラを出し入れしていたのだが、その際少しきつめな為カメラを出し入れする時にダイヤルが触れ回ってしまっていたのだ。

さらに悪い事に、今回のK-7から採用されているデジタル水準器をONにしていたため、常時出ているはずの露出補正バーが表示されず、変わっていることに気がつかないでいたのだった。

その後は同じ過ちを犯さないために、前ダイヤルでの露出補正は解除し、さらにカヌーに乗って撮影する時は自動水平補正をONにして、デジタル水準器も切っておくことにした。

もともと霧が立ち全体的に白っぽい被写体だったので、+0.3EV~+0.7EVくらいであればまだ良かったのだが、さすがに2段も補正してしまうと霧のディテールはすっかり飛んでしまって、これは写真全滅だなぁとがっかりした。

これらの写真は最後の2枚はまた+0.7EVに戻っていたので、それでもかなりオーバー気味の写真をレタッチによって暗部のレベルを切り捨て、なんとか雰囲気だけでもと伝わればと載せてみることに。


・・・(9)へ続く。


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【余談】
今日は来月開催される、第7回AOZORA写真展の説明会に行ってきました。
説明会の後簡単な打ち合わせをして家へ戻る途中、ふらっと寄った日比谷パティオでは、菊正宗 酒ミュージアム「街蔵」が期間限定でオープンしていました。

ここでは有料のきき酒コーナーがあり、灘の酒蔵でしか飲めない生原酒(\200)を飲んで見たかったのですが、数量限定でちょうど終わってしまっていました。
それではと、特別純米酒、 上撰本醸造、 生酛超辛口の3種類のお酒を楽しめるセット(\300)を頼み、外の芝生の広場で味わいます。

カラッとした気持ちよい風の吹く中、足元は人口ながらも気持ちの良い芝生が敷いてあり、心地良い酔いを楽しみながら今回の記事は書いたのでした。

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(普段はほとんど使うことのない携帯のカメラにて)
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by kibunwatabibito | 2009-10-04 18:40 | ユーコン川 '09 | Comments(2)
Commented by らぐじ~ at 2009-10-05 22:16 x
え?あの白頭鷲、こんなに大きく撮れてたの?
スゴイ威力の望遠レンズですな…。
Commented by kibunwatabibito at 2009-10-05 23:44
らぐじ~ さん
この写真はあのテーブルとかある場所から撮ったカットなのですが、さすがに少し遠くて元データを倍以上に引き伸ばしてます。
このあと真下まで行って撮ったカットがこのくらいの大きさに写っているんですけど、下から見上げた感が強くこちらの方が全体が良く分かるので、使ってみました~。


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