気分は放浪記

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2009年 05月 25日

PENTAX K-7 ファーストインプレッション

先週の21日、兼ねてより噂されていましたPENTAXの新しいデジタル一眼レフカメラ(以降DSLR)「K-7」
が発表されました。
そのお披露目となる「体感&トークライブ」へ、昨日秋葉原へ行ってきました。

初日の23日は多くの人が訪れ、一時入場制限や実機を手に取るために1時間以上の列を作るなど大盛況のようでした。

初日は用事があり行くことができなかったので、昨日は気合を入れて会場1時間前の9時に到着するように家を出ました。

会場であるUDEXへ着いてみると、思っていたより人は少なく、まだ10人にも満たない人が待っているだけでした。
その後30分くらいまでたいして増えなかったので、そこまでして早く来る必要は無かったようです。

10時きっかりに開場され、早速実機を手に取ることにしました。

まずは、やはりその小ささに感動です。



自分が最初に手に入れたフィルム一眼レフカメラは、同じくPENTAXの「MZ-3」。
当時バイクでいろんな場所に出かけるうちに、その目で見た素晴らしい風景を写真にも残したいとカメラを持つようになったのですが、やはり旅に持っていくものなのでなるべく小型の物にこだわり、MZ-3+FA28mmの組み合わせでバイク旅に連れ出していました。

PENTAXは伝統的に小型軽量の一眼レフを世に出しており、初めて購入したDSLRである「*ist DS」もその流れに乗る小型軽量のカメラでした。

その次に入手したのが現行の「K10D」。
このカメラは当時世界3大カメラ賞を受賞するなど、非常に優れたカメラだったのですが、サイズは他社の中級機同様一回り大きくなってしまったのです。

話がそれましたが、この「K-7」はそのK10Dの後継機のK20Dの上位機に位置するカメラでありながら、他社のエントリー機クラス並みの小型カメラに機能満載してきたわけです。

実際の重量は670g(本体のみ)とサイズの割には少し重たいのですが、手にとってみた感じではそれ程重いと感じる事はありません。

このK-7でペンタックスのDSLRとして初めて外装にマグネシウム合金を使用し、剛性感とカメラ内部にこもる放熱性を高めています。
また自分にとってうれしかったのは、グリップの形状です。

K100DやK-m等の小型のカメラのグリップは、どうも個人的に握りづらく好きではなかったのですが(小型でも*ist Dsのグリップ形状は好みでした)、K-7ではグリップにもこだわったようで非常に握りやすくなっていました。

その他K20Dから引継がれている機能、新しく備わった機能など所感を下記に記してみます。

・防塵・防滴、マイナス10℃作動保証
防塵・防滴についてはK10Dから引継がれています。
従来のプラスティックボディからマグネシウム合金ボディに変わったため、剛性感もましてより性能アップ!?
低温度下での動作保証については、通常どのメーカーも0℃までしか保証しないそうですので、DSLRで-10℃の保証をうたったのは初めてではないか!?との事です。
実際南極観測隊が現地観測の為にN社のカメラとK10D, K20Dを事前に試したところ、K10D, K20Dは全く問題なく動いたとの事で、元々低温度での耐性があるようです。


・DRⅡ
ダストリムーバルとして、CMOSに付着したゴミを落とす機能ですが、今までは原始的にCOMSをカコンっと落としてその振動でゴミを落としていたのですが、今回から新たにローパスフィルターに圧電素子を装備し、1秒間に約6万~9万回という超高速振動でゴミを除去するようになっています。
実際に使われた2人のプロカメラマンのお話では、この効果は絶大で、屋外で頻繁にレンズを交換してもまったくゴミが付着することが無かったとの事です。
自分も今までのK10Dでは、帰宅後にレンズを外してブロアーで吹いてって事をいつもしており、それでもとれないゴミもあり難儀していましたので、これは嬉しい機能です。


・視野率100%ファインダー
この価格(実売12万円前後)で100%ファインダーを実装したカメラは、このK-7だけでしょう。
ペンタックスの一眼レフカメラの歴史でも、初めてらしいです。
フィルムでの撮影の場合は、ポジであればマウントで端が少し隠れますし、プリントしても少しトリミングされてしまいますが、デジタルの場合はディスプレイで見たときに端から端まで撮ったままで出てきますので、余分な物をフレームで確認して写さないという事ができるのはやはり良いです。

個人的嬉しかったのは視野率100%よりも、フォーカシングスクリーンを変更したことによる変化の方です。
ファインダーを覗いたときに、今までよりも若干暗く感じるようですが、ピントの山が見分けやすいように改良されてあります。
さらにファインダー内でのボケ味についてもこだわったとの事。
持参したPlanar T* 1.4/50 ZKをつけて見た所、確かにK10Dとの違いがはっきりと分かりました。
F1.4~F2.8くらいの明るいレンズを使用する人にとっては、これは非常にありがたいです。


・電子水準器
これは是非入れて欲しかった機能だったので、とても嬉しかったです。
ファインダー、背面モニタ両方で表示の有無を選択できます。
手持ちでの撮影の場合、ぴたりと真ん中に合わせて撮るのは難しいかもしれませんが、それだけ精度が高いです。
縦位置でも使用可です。


・構図微調整機能と自動水平補正機能 
これはDSLRでは今の所PENTAXが初めて搭載した機能です。
実際使用している所を見ると、これはすごい!と思ってしまいます。
三脚を使用して撮影する場合、特に自分は自由雲台を使用しているため最終的に緻密な微調整が難しいのですが、この機能を使用することによりその煩わしさから解放されます。
自動水平補正機能は、たとえば三脚が使用できずカメラを直置きしたり何かに乗せて夜景撮影をする時など、ある程度水平が出ていればきっちりあわせる事をしなくても、勝手にカメラの中で水平に補正してくれます。


・HDR
通常HDR(ハイダイナミックレンジ)は、PCで専用ソフトを使用して作業するのが一般ですが、それをカメラ内で自動生成してしまうというのは、面白い機能です。
具体的には三脚を使用して撮影し、露出を変えて(自動)撮影した3枚の写真からjpeg画像を保存します。
合成の効果は「標準/誇張」の2種類選ぶ事ができます。


・CTE
ホワイトバランスの項目の中から新しく誕生したものです。
通常AWBは色再現性の安定性を高めるために、Mが強ければG側に寄せる等の補正をしますが、そうすると表現したい夕焼けの赤などの色が色あせて表現されがちでした。
CTEでは、AWBとは逆に印象的な色を強調する方向にホワイトバランスを調整することで、色を再現します。
実際自分で試してみるのが楽しみな機能です。


・AF
測距センサーは従来と元は変わらずSAFOX VIIIですが、AFアルゴリズムの改良により合焦速度、精度を高めてSAFOX VIII+となりました。
実際使用してみた感じですが、K10Dと比べて迷いも少なくすっと合わしてくれます。
スピードは劇的には変化していませんが、少しは速くなっているので使いやすくなっているのではないでしょうか。
個人的にはあまりAFは重視していませんので、速さよりもきちんと狙ったところに合ってくれれば問題ありません。


・約5.2コマ/秒連写
遅い遅いと言われていたペンタックスも、ようやくここまできました(笑)
早いに越したことはないのかもしれませんが、自分はあまり使わないので。。。


・ライブビュー
ライブビューで期待していたのは、ライブビュー中のピント拡大。
K20Dから搭載されたライブビューですが、店頭にあるものを試してがっかりした事がありますが、K-7は十分実用レベルです。
X4, X6くらいではぎざぎざ感も気にならず、マニュアルでピントを追い込む事が多いのでこれはとても嬉しいです。


以上、長くなりましたが、発表されたK-7のスペックと実際に触ってみての感想です。

かなり人気があるようで、発表以来予約の数もかなり増えているようです。
K10Dの時には予約数が予想以上に膨らみ、1ヶ月販売延期、発売されても入手困難状態がしばらく続きましたので、今回も発表当日には予約を入れておきました。

あとは発売が遅れることなく、発売日に無事に手に入るのを無事に待つのみです。

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by kibunwatabibito | 2009-05-25 19:05 | カメラ関連 | Comments(12)
Commented by leoism at 2009-05-25 19:41
こんにちは。
詳しいハンドオンインプレッション、良くわかりました。
アメリカではいつ発売かわかりませんが、8月が誕生日なので、自分へのプレゼントに間に合えば!と思っています。
個人的には水平補正機能に注目していてすごく楽しみだったのですが、今日、構図微調整機能のすごさがわかり、さらに楽しみが増えました。
Commented by kibunwatabibito at 2009-05-25 22:42
leoism さん
こんにちは!
カメラの世界では逆に欧米が日本よりも先に発売されるなんて事もありえますから、k-7は日本同様早く販売されるとよいですねぇ。
自動水平補正や構図微調整、一見目立たない機能ですけど、一部の人には本当にありがたい機能になると思いますよね。
Commented by hiro at 2009-05-25 23:05 x
んーーーーー、マニアックだねぇ。
でも、なんかとても楽しんでいるのが伝わりますね。
Commented by たーこ at 2009-05-25 23:16 x
むずかしくてよくわかりませんが、
私の初めての一眼レフカメラはMZ−Lです。
それを持って九州一人旅したなー。
なつかしき思い出。
Commented by kibunwatabibito at 2009-05-25 23:37
hiro さん
なんだかんだこういう機械物好きなのかもしれませんねぇ。
こだわらない人にはどうでもいいこういう事、こんなにずらずら書けるんだから(笑)
Commented by kibunwatabibito at 2009-05-25 23:39
たーこ さん
おぉ、MZ-Lなんだ。兄弟だね。
MZ-LのHPでの謳い文句「LOVEの数だけシャッターチャンス」・・・吹きましたw
http://www.pentax.jp/japan/imaging/filmcamera/35mm/mz-l/
Commented by ともかっち at 2009-05-26 09:32 x
おっ!予約いれちゃったん?
って俺は入れてないけど買うぞ!
k-7に DA50-135のレンズつけたらバランスわるいのかな?
Commented by wanzoproject at 2009-05-26 17:14
おっとお逢いできずに残念です。
まさにその日の10:30頃到着でした。
K20Dより格段の進歩。特にシャッターフィールと動画に惚れちゃいました。
また機会がありましたらどこかで!
Commented by kibunwatabibito at 2009-05-26 21:59
ともかっち さん
だって予約しないと買えない勢いだよ~。
実際にDA★50-135つけてみたけど、やっぱりレンズがでかい(笑)
まぁでも、K-7は小さい割りにグリップもしっかりしているので、慣れれば問題ないかと。
でもやっぱりLimitedレンズが似合うよ~。
Commented by kibunwatabibito at 2009-05-26 22:00
wanzo さん
10:30頃到着でしたか!
僕はセミナー2回とワークショップを聞いていましたので、近くにいたんですねぇ。
またどこかでご一緒しましょう!
Commented by いぶ at 2009-05-26 22:30 x
予約入れましたか!
うーむ、なかなか良さげですね。
でもK10Dまだ使えるから...。
シャッター潰れたら考えます。
MZ-3はシンプルで使いやすいカメラですね。
まだ手元に残してあります。
Commented by kibunwatabibito at 2009-05-26 23:00
>いぶ さん
思った以上にペンタックスオーナーが集まりびっくりデス^^;
MZ-3は良いカメラでしたね~。
まだ全然カメラの事が良く分かってない時に初めて買った一台ですけど、いい物を選びました。


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